口径58mm 高70mm
今年の1月15日から3月31日、渋谷区松濤の戸栗美術館で『浜野まゆみ作品展』が開催されました。今回入荷した分は、その催しの展示作品と同時期に制作されたもので、かつてないほど多彩な品揃えになりました。ひとりの陶芸作家が短期間にこれほど多種なやきものを作る、しかも完成度が極めて高い。浜野さんの創造性と技術力に改めて驚嘆しました。
輪花形の猪口(ぐい呑み)が今回は3つ、誰よりも先に見比べが出来るのはショップの役得、というか。画像で見ると似ているように思えますが、実際はかなり雰囲気が違います。この『桜に流水』はかなり動的な印象です。他の2客は薄瑠璃ベースですが、この猪口は呉須の色が濃く素地の白とのコントラストが明確で、勢いのある波と相俟って力強い雰囲気があります。